色々あってファンを辞めた話

小さい頃から周りは

アイドルが好きな人がいっぱいいた

私もそうだった。

とあるグループが

好きだった。

彼が事務所に入った頃からずっと

でも10年間好きで終わりを迎えた。

メンバーは最初は9人だった。

すごいメンバーの中の彼は

居心地が悪そうで

おなじ事務所の先輩の音楽番組に

出た時もすごく居心地が悪そうで

そんな彼を応援していた。

現場に行けるようになったのは

私が小学3年生の時だった。

母に頼み込んでどうしても行きたい

ライブだった。

そのライブが当選して

行けるんだ!勉強も学校嫌いだけど

頑張ろうと思えた。

そんなある日のことだった。

緊急速報が入った。

私は何が何だか分からなくなった。

そのグループのメンバーが

未成年飲酒をした。

ライブもやるのか分からないぐらいには

ファン皆パニックだったと思う。

私が把握している範囲では

SNSはそんなになかったから

今みたいな共有はしていなかった。

(たぶん有ったらやばかったんだろうなぁ)

ライブは開催された。

彼は堂々としていた。

私の推しである彼は揺るがなかった。

あれほどに場違いだと

言われた彼はもう居なかった。


それから月日が経ち。

有名なアニメの映画の曲に

タイアップされた。

そのときだった。

今度は未成年喫煙だった。

また1人メンバーが抜けた。

信じたくなかった。だがそれは

真実だった。

メンバーの誕生日に

活動休止と発表があった。

その日はちょうど私の誕生日でも

あった。

すごくショックだったし

たぶんそのメンバーが一番

ショックだったと思う。

活動休止の日から

ソロ活動が始まった。

彼の歌が聞きたい。

彼が笑っている姿が見たかった。


活動休止から月日がたち

活動が再開した。

すごく嬉しかった記憶がある。

また、2人抜けるまでは。

泣かないメンバーがツアーのラストの日に

泣いた。

嫌な予感が過ぎった。

残されたメンバーはどうなるのか?

私は恐怖だった。


最終的に4人で今も活動してくれている。

笑顔の彼がすきだった。

4人での活動が再開した時

私はライブに行かなかった。

自分で選んだことだった。

もう見てられなかったのも

本音だった。

彼には申し訳ないが

年少期から見続けてきて

心が限界だった。

10周年のライブが決まった。

私はなぜだか嬉しくなって

迂闊にもライブに行った。

楽しみな反面

かなり辛かったんだと思う。

自分が自分じゃなくなるような

気持ちもあった。

オープニングで4人が出た瞬間

涙が溢れて止まらなくなった。

5曲ぐらいして、現実を

受け入れることにした。

もう二度と最初の

ドキドキした頃には戻れないんだと。

私はファンを辞めた。